美容師の年収は平均いくら?給料事情を調査!将来はどうなるの?

現在美容師として働いている。もしくは、これから美容師になろうかなと考えている。そんな人達にとって、美容師の給料事情はとても気になりますよね。

 

そこでこの記事では、美容師の平均年収はいくらなのか?将来はどうなるの?など、美容師のお金に関する給料事情や、他業種との給料の比較。更に、美容師という仕事に関して、色々と調べて見たいと思います。

 

この記事を読むことで、美容師の現状や働き方。他の職種との差が分かり、今後美容師としてどのような働き方をしなければばらないのかが明確になるはずです。

 

【平成26年】厚生労働省の理美容師「賃金構造基本統計調査」

まずは、平成26年度に発表された、理美容師の賃金や労働に関する調査をご紹介します。

美容師の労働環境&賃金表

【平均年収】   263万円

【男性平均年収】   275万円

【女性平均年収】   256万円

【平均月収】   214,700円

【平均時給】   1,276円

【平均年間賞与】   51,000円

【平均年齢】   30.2歳

【平均勤続年数】   5.8年

【平均労働時間】   185時間/月

【復元労働者数】   28,220

【男性労働者数】   9,980人(35.4%)

【女性労働者数】   18,240人(64.6%)

いかがですか?自分の給料や環境は、平均と比べてみていかがだったでしょうか?ちなみに、美容師は他の職業と比べた場合、129ある職種の中で、何と119位という結果が出ています。

 

ちなみに、職業ランキングを年収で調べて見ると、以下のようになります。

年収1000万円台の職業

  • プロ野球選手
  • サッカー選手
  • プロゴルファー
  • 会社役員
  • 国会議員
  • 医者
  • 大学教授
  • 競馬の騎手
  • 日本銀行総裁
  • 内閣総理代診
  • 美容整形外科医
  • 大相撲力士
  • 競艇選手/ボートレーサー
  • パイロット
  • NHK職員
  • 大手広告代理店

年収600万円台の職業

  • 電車運転士
  • 社会保険労務士
  • 高等学校教員
  • 国家公務員
  • 地方公務員
  • MR
  • 小学校教員
  • 市議会議員
  • 歯科医師
  • 建築士
  • 消防士
  • 獣医師
  • 銀行員
  • 鉄道会社.鉄道員

年収500万円台の職業

  • 上場企業勤務
  • 発電・変電工
  • 薬剤師
  • 学校・専修学校教員
  • 科学分析員
  • 自動車組み立て工
  • 電車車掌
  • システムエンジニア
  • 技術工
  • 診療放射線・診療エックス線技師

年収400万円台の職業

  • 自動車ディーラー
  • 半導体チップ製造工
  • 機械製図工
  • 一般化学工
  • 機械修理工
  • 看護師
  • 鉄道会社・鉄道員
  • キャビンアテンダント
  • 臨床検査技師
  • クレーン運転士
  • 大工
  • 測量士
  • 電気工
  • 大型トラック運転手
  • 配管工
  • 機械組立工
  • バス運転手
  • 金属プレス工
  • 原子力発電所作業員
  • 自動車整備工
  • 保険外交員
  • とび職
  • 一般サラリーマン

年収300万円台の職業

  • ガラス製品工
  • 鉄工
  • 金属検査工
  • ボイラー技士
  • 建築機械運転士
  • 営業用トラック運転手
  • 鉄筋工
  • 自家用トラック運転手
  • 左官
  • 土木作業員
  • 塾・予備校講師
  • 介護支援専門職
  • 歯科衛生士
  • 製材工
  • 百貨店勤務
  • 幼稚園教諭
  • 栄養士
  • 調理師
  • 販売店員
  • 保育士
  • 娯楽接客員
  • 福祉施設介護員
  • 派遣社員
  • タクシー運転手
  • パティシエ
  • ホームヘルパー
  • 警備員

平均200万円台の職業

  • 看護助手
  • 美容師・理容師
  • 用務員
  • 調理師見習い
  • 用務員
  • クリーニング店スタッフ
  • スーパーレジ係
  • 漁師

以上が職業の平均年収ランキングになります。ご覧の通り、美容師は収入面だけを見ると、かなり低いということがわかります。

 

ちなみに、全国の30代の男性の収入ですが、300~500万円未満が50%以上だと言われており、女性が男性に高収入を求める時代はもう古いのかも知れませんね。

美容師の賃金は年々増えている?

美容師の年収が低いのは間違いありませんが、それでも現状、年々微増ですが増えています。10年前であれば、美容師になりたてのアシスタントの月収は15万円~多くて17万円くらいでした。

 

しかし現在は、美容学生が美容室を選ぶ条件として、最低の基準が給料20万円。週休2日。社会保険完備。というのが当り前になっており、かなり条件が良くなっています。

 

更に、現在は美容師としての働き方も様々になってきており、正社員だけでなく、業務委託、フリーランスなど、働き方が自由に選べるようになってきています。とはいえ、現状はまだまだ低いと言わざるえません。

美容師の働き方と年収(給料)

美容師の働き方は、主に10に分けられます。それが以下の通りです。

  1. 正社員
  2. 業務委託
  3. 面貸し
  4. フリーランス
  5. 派遣
  6. アルバイト
  7. パート
  8. ダブルワーク
  9. 訪問美容師
  10. 独立

美容師と一言で言っても、これだけ多くの働き方があるのですが、それぞれメリット・デメリットが存在します。フリーランスと面貸し。パートとアルバイトは似ている部分がありますので、合わせてご紹介していきたいと思います。

美容師【正社員】

美容師の正社員ですが、基本的に美容学校を卒業し、アシスタントから入社した場合は正社員採用になります。固定給があり、テストに合格したり、スタイリストデビュー、指名数によって、歩合で給料が増える場合がほとんどです。

 

流れとしては、アシスタント→スタイリスト→トップスタイリスト→店長→マネージャーといった感じで、美容室の規模にもよりますが、経験を積んで幹部などの役職に就くのが一般的です。

 

個人店の場合は、店長を任されたのち、2店舗目を任されたり、後輩の指導に当たりながら、自らからもプレイヤーとして働くケースが多いです。

 

正社員のメリットとしては、将来まで道筋が見えやすい。給料が安定しているという点が挙げられますが、逆にそれがデメリットにもなります。

 

自分の能力的にはもっとできるのに、美容室の縛りによって力を発揮できない。または、いくら売り上げを上げても、美容室の規則上、給料がさほど上がらない。という悩みを抱えている人も多いようです。

 

ちなみに、最近ではアシスタントとして正社員で働き、スタイリストデビュー後、1~2年で退職。その後、稼げて休みも自由に取りやすい、業務委託の美容室に移るという人が多いようです。

 

正社員と言う響きは良いですが、やはり最大のネックは「自由が効かない」という点と「給料」にあるようです。

美容師【業務委託】

ここ数年で急激に増してきた働き方が「業務委託」になります。正社員と違い、細かい縛りが一切ありません。特徴としては、自分が担当したお客様の40~60%が自分の給料になります。

 

大体の業務委託サロンでは、フリーのお客様は40%バック。指名のお客様は50%バックというシステムにしているところが多いです。

 

ですので、正社員といて働いている20代半ばの美容師の給料が20万~25万円前後だとすると、業務委託で働く美容師さんは30万~40万円以上稼ぐ人も多く存在します。

 

働いた分だけが自分の給料になるので、スタッフのモチベーションも高くなります。やはり業務委託サロンの最大に魅力は「給料面」と、「休みの自由度」になります。他にも、後輩の指導や、美容室特有の細かい規則もない為、人気が高い働き方とされています。

 

ではデメリットはというと、全てが自分の責任になってしまう為、実力のないスタイリストは稼ぐことができない。そして、将来性がないという点が挙げられます。

 

 

先程説明した通り、フリーのお客様は40%バック。指名のお客様は50%バックの美容室が多いと説明しましたが、指名がいるいない。多い少ないで、かなり給料に差が出てきてしまいます。

 

アシスタントもいない為、全て自分一人で担当することになり、スピードが遅い美容師さんや、技術に自信が無い美容師さんは、正社員時代よりも稼ぐことが出来ません。もし、1人の担当人数が0人だった場合、給料は0と言うことになります。

 

そして、これが一番重要ですが、業務委託の美容室は正社員ではないので、将来を保証してくれることはありません。つまり、自分自身で全ての責任を負い、しっかりと将来設計を立てる必要があります。

 

でなければ、気付いたら40歳手前。あれ?この先自分はどうすればいいの?なんてことになり兼ねないので、しっかり計画を立ててる必要があるのです。

 

しかし、もし計画がしっかり立てられる人だとしたら、素晴らしい働き方と言えます。何故なら、リスクなしで独立の疑似体験ができ、給料も良いので、独立を考えているのであれば、正社員よりもオススメです。

美容師【フリーランス・面貸し】

フリーランスと面貸しですが、基本的には同じような立ち位置です。ちなみに業務委託との違いは、フリーランスや面貸しが自分のお客様のみを担当するのに対し、業務委託はサロンが集客してくれたお客様も担当することができるという点です。

 

よって、フリーランスや面貸しのスタイルは、自分自身にしっかり顧客がいなければ成り立ちません。完全独立スタイルと言えます。

 

場所だけを借り、基本的には独立と同じスタイルになりますので、お客様の予約が入っていない時は何をしていても自由です。

 

しかし、フリーランスに憧れ独立したものの、お客様を全然集客できず、生活ができなくなる人もいるのが現実です。もしフリーランスや面貸しのスタイルで勤務するのであれば、現在のお客様だけに頼らず、自ら集客できる力を身につけなければなりません。

 

フリーランスや面貸しの一番のメリットですが、独立と言っても独立資金は必要ありません。ですので、万が一失敗したとしても、借金を背負ったりすることもありません。実質、リスクゼロで始めることができます。

 

本来の独立であれば、初期投資だけで数千万円。万が一失敗した場合、それがそのまま借金となってしまうので、かなりリスクがあります。そのリスクが無いというのは、フリーランスや面貸しの最大のメリットと言えるでしょう。

 

逆にデメリットとしては、いつまでその働き方をするの?という点です。若いうちはインスタやSNSで集客出来たとしても、40歳を超えて、若い頃と同じように集客できるでしょうか?集客することができなくなってしまうと、いずれ事業は衰退してしまいます。

美容師【パート・アルバイト・派遣】

パートやアルバイトですが、昔美容師をしていたが、妊娠・出産をきっかけに美容師を一度辞め、復帰した人がなる傾向にあります。家庭は勿論大事ですが、美容師の仕事も好きという方には、パートやアルバイトといった働き方はオススメです。

 

最大のメリットは、時間の融通が利くので、無理をせずに働くことが可能だということです。正社員とは同じような働き方は難しいけれど、週に1回、2回は働きたいと言う方は、パート・アルバイト・派遣のどれかを選ぶと良いでしょう。

美容師【訪問美容師】

訪問美容師ですが、最近伸びている働き方になります。訪問美容の対象となるのは、基本的に外出が難しい人達とされており、高齢者の方や、障害のある方、病気やケガがある人とされています。

 

例外もありますが(妊娠中・産後)、そのような人達対し、訪問し、美容技術を提供するのが訪問美容師となります。

 

ちなみに、訪問美容師として働くには、美容師免許以外特別な資格は必要ありません。給料面で言えば、時給は1000円~2000円円と、普通に美容師として働くよりも給料面では良いと言えます。

美容師【ダブルワーク】

美容師の中には、業務委託サロンを掛け持ちしたり、フリーランスとして独立した後、業務委託と掛け持ちする美容師さんもいます。もしくは、通常の仕事に就きながら、土日だけ美容師をしたりなど、ダブルワークをする美容師さんが増えています。

美容師【独立】

美容師の多くは、最終的に独立を目指す人が多いのではないでしょうか?女性はともかく、男性はいずれ独立して、自分の美容室を持ちたいと思うはずです。

 

美容師=独立が全てではないですが、男性美容師は40歳を過ぎると、何と5%しか残らないという現実があります。つまり、美容師としてこれからもずっと働き続けたい場合、少なからず、独立という選択が入ってきます。

美容師の現状は?

美容室は現在全国に24万件以上と言われています。年々美容室は増え続ける一方、美容師になりたい人は減り、少子化の問題もあり、今後は益々厳しい業界と言えるでしょう。

 

10年前であれば、美容室側が美容師を選んでいましたが、現在は完全に逆になっています。どこの美容室人材を確保することが困難となり、魅力のない美容室はどんどん淘汰されていきます。

 

以前から、激安サロンと高級サロンの二極化が進むと言われていましたが、これからは益々その波は激しくなるでしょう。むしろ、スタッフも単価の高い美容室で働きたいと言う人が増えてきており、安い単価の美容室には、美容師が集まらなくなってきています。

 

ということは、もしかしたら数年後には、激安サロン自体もなくなる恐れが十分に考えられます。

稼げる美容師になる方法はあるの?

美容師は稼げるのか?という点ですが、もし美容師として働きながら稼ぎたければ、以下の2つしか方法はありません。

  1. 独立
  2. 美容師×副業・もしくはプラスの何か

まず独立に関してですが、わざわざ説明するまでもありませんね。独立して店舗展開ができれば、間違いなく稼ぐことは可能です。では、②の美容師×副業・もしくは何かとは一体何なのでしょうか?

 

美容師としてお金を稼ぎたい。稼げる美容師になりたいと言っても、一体いくら稼ぎたいの?となります。月に30万円・40万円であれば、美容師だけをしていても十分稼ぐことは可能です。しかし、月に100万円稼ぎたいとなれば、美容師だけでは難しいでしょう。

 

そこで重要になってくるのが、美容師に依存しない生き方。「美容師×何か」が非常に重要になってきます。例えばわかりやすい例で言うと、美容師をしながら講師をする。セミナーを月に5回やって、毎月の収入がセミナーだけで30万円くらい貰える。

 

美容師をしながら、オンラインサロンで情報を発信し、毎月の会費だけで何十万円も稼ぐとか、美容師をしながら、ブログやYoutubeの広告費で稼ぐ。このような、美容師×何かが非常に重要になってきます。

 

美容師さんにとって一番良い方法ですが、、美容師をしながら、インスタでカラーやヘアアレンジの方法を詳しく解説し、それらを元にセミナーを開催する。もっと詳しく知りたい美容師さんに向け、オンラインサロンを開設し、月額費を貰う。そして、Youtubeやブログで一般の人に向けてもヘアアレンジや、髪の毛について詳しい情報を発信し、それが美容室の集客にも繋がる。となると、おそらく成功すれば月に300万円以上稼ぐことなんて余裕です。

 

これが、ただ単に美容師として働くだけの人と、プラスの何かを身に着けている人の差です。美容師が持っている情報は、同業である美容師だったり、髪について悩んでいる。知りたいと思っているお客様にとっては、喉から手が出るほど知りたい情報なのです。

 

この情報を、しっかりと誰かに発信することができるかどうか。それこそが、美容師として稼ぐ為の一番の方法と言えます。ちなみに、アシスタントでまだ発信する情報が無いよ。と思う人もいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。

 

例えアシスタントであったとしても、美容学生にとっては知りたい情報ですし、お客様よりは確実に髪についての知識はあるはずです。私なんてと思わずに、どんどん発信していきましょう。

美容師は続けるべき?それとも辞めた方が良いの?

美容師は40歳を過ぎると5%しかいないと言われている通り、離職率はかなり高いと言えます。自分の人生ですので、美容師を続けるべきか?辞めるべきかは、一概にはどっちがいいですよ。とは言えません。

 

美容師という仕事は、正直好きでなければ長く続けることはできません。そして、成功するのは相当の覚悟と努力が必要なことも間違いありません。しかし、それだけの価値がある仕事だと私は思っています。

 

この先、ずっと美容師を続けていきたい思うのであれば、努力し続ける事。そして、美容師以外の何かを身に着けることをオススメします。そして、万が一辞めたいと思うのであれば、早急に辞めて違う仕事を探した方が良いでしょう。

 

冷たい言い方かもしれませんが、続けるつもりはない。辞めようと思っている仕事をしていても、時間の無駄でしかありません。早急に辞めた方が自分の為です。

 

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