美容師の給料が少ない理由と増やす為のたった一つの方法とは?

美容師といえばどんなイメージをお持ちでしょうか?

  • おしゃれ
  • かっこいい
  • 自分の好きな仕事をしていて羨ましい

等、良いイメージを持たれている方は多いかもしれません。しかし実際の美容師は、給料が少なくて悩んでいたり、将来に不安を抱えている人が多いのが現実です。

 

そこでこの記事では、美容師の給料が少ない理由と、どうしたら給料を増やすことができるのか?経営者の目線で解説していきたいと思います。

この記事を読むとどうなる?
この記事を読むことで、美容室の内部事情がわかります。何故給料が少ないのか?どうやったら給料を増やすことができるのか?その答えが明確になります。

ISHII
美容師って実は本当に大変な仕事なんです。
好きだからとか。かっこいいからとか、おしゃれだから。なんて理由だけで続けていくことはできません。
だからこそ、今すぐにでも自分の置かれている状況を把握し、行動に移すようにしてください。

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美容師の給料事情を暴露!何故美容師の給料は安いのか?

皆さんは、何故美容師の給料が少ないかわかりますか?これに明確に答えることができないのに、給料が少ないと文句を言っている時点で、あなたの美容師としての給料が少ないのがわかりますね。

 

最初からいきなり毒を吐いてしまいましたが、これは本当の話です。自分に一体いくらの価値があるのか?それを知らなければ、あなたの給料は一生上がることはありません。

 

まず最初に、美容師の給料が少ない理由ですが、それは美容師という仕事に価値がないからです。

 

こんなことをいうと反感をかってしまいますが、真実なのです。例えばもしあなたが砂漠にいたとします。当然ながらコンビニもなければ、買い物する場所なんてありません。この状況の中、1本のペットボトルは一体何円の価値があるでしょうか?

 

逆にどこでも水を手に入れることができる状況の場合、水は一体いくらの価値があるでしょうか?

 

これは同じ水でも、自分が置かれた環境や場所によっては、大きく価値が変わるのです。

 

つまり美容室であれば、日本中どこにでもあります。お客様からしたら、あなたでなければならない理由はありません。皆さんが美容室のカットは5000円だ。3500円くらいだろ。いやいや、1万円だ。なんて騒いだところで、1000円カットがある時点で、日本のカットの価値は1000円なのです。

 

しかし、あなた以外誰もカットをすることができなければ、2万円でも3万円でも支払ってカットしてもらいたいと思うはずです。これが価値になります。

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美容室は儲かるの?美容師の給料は妥当?

美容室の売り上げに対し、美容師の給料は妥当なのでしょうか?それとも、かなり少ない金額なのでしょうか?

 

そこで美容室でかかる経費を計算していきたいと思います。

 

個人店経営の美容室の場合(東京都内)
  • 家賃40万円
  • ホットペッパー代約50万円
  • 材料費20万円~30万円
  • 銀行返済約15万円
  • 水道光熱費・諸経費20万円(雑誌・NTT・USEN・等)
  • スタッフ給料25万円×人数

 

これらが美容室にかかる固定費になります。そこにプラスオーナーの最低限の給料(家賃や生活費)20万円かかるとすると最低限175万円必要になります。スタッフを雇えばその人数分のお金も必要になってきます。

 

美容室の平均単価が7000円だとすると175万円売り上げるには250人担当しなければなりません。25日出勤だとして、1日に10人担当することになりますが、現実的に1人でこなすには厳しい数字となります。となると人を雇う必要があります。(実際に1人営業の場合、ホットペッパーに50万円払うプランにする人はいないと思いますが)

 

※ただ、固定資産税や消費税、税金や家賃の更新料を払う必要があるので、資金を貯めておかなければなりません。スタッフを正社員として雇う場合は、保険料などもかかります

 

この数字を見ても、いかに美容室が儲けることができないかは想像できると思います。

 

美容室経営で稼ぐには

  1. 1万円以上の高単価に設定する
  2. スタッフを複数人雇う

このどちらかに当てはまるのが最低条件です。もしくは、広告費(スタッフ)ホットペッパー代や家賃を安く抑えるというのがポイントになります。

 

ここで、個人店として一人で営業する場合はどうなのか?という疑問が出てきます。はっきり言うと、一人経営はかなり厳しいものがあります。

 

一番の理由が将来性です。もし自分が怪我をしてしまったら?もし自分が病気になってしまったら?収入ゼロどころか、マイナスになってしまいます。そして、一体いつまで働くことができるのか?これが最大のポイントですね。

 

もしあなたが女性で、旦那様がしっかりとした仕事に付いているのであれば、特に問題ないでしょう。赤字を出さずに、自分の顧客だけを担当し、ずっと好きな美容師という仕事を続けることができれば素晴らしいと思います。

 

しかしこれはあくまで、旦那様が稼いでいる前提の話ですね。男性が一人で家族を養いながら働くというのは正直な話難しいいでしょう。固定費が最大限に抑えられ、尚且つ高単価であれば、働けるうちは良いかもしれません。しかしそれでもいつまで働くのか?いつまで働けるのか?という問題は常に付きまとってきます。

 

自宅で開業は得策か?

最近では減ってきましたが、自宅を改装して美容室にし、開業するという方法もあります。

 

この方法の最大のメリットは、家賃がかからない(家のローン)ところです。しかし、だからと言って成功するかどうかの話は別になります。

 

まず家のローンですが、おそらく35年。更に店舗の改装工事に借り入れが数百万円。美容室の運転資金を入れると一千万円近くかかるかもしれません。つまり、毎月返済だけでかなりの額がかかります。材料費や維持費、広告費などを考えなければいけません。

自宅開業にかかる固定費
  • 家賃ゼロ(ローン銀行返済)20万円
  • 広告費(ホットペッパー)7万円
  • 材料費6万円
  • 水道光熱費5万円
  • 雑費3万円

そこに、自分の生活するための給料10万円をプラスすると、最低でも51万円が必要になります。客単価7000円だとして、毎月72人を担当しなければなりません。1日に2~3人担当すればいいだけなので、簡単じゃん。そう思うかもしれませんが、それはすでに顧客がいる場合の話ですね。

 

もし顧客がいない。実家に帰って独立する場合、一からお客様を集客しなければいけません。となると、広告費7万円のプランで集客できるのか?という疑問が出てきます。(地方はもっと安い)

 

つまり、自宅で開業すれば家賃がかからないから絶対大丈夫だという安易な考え方はとても危険だということです。

 

美容室経営はリスク大!だからこそ給料は最低限になってしまう

美容室経営はとてもリスクが大きな商売です。僕の友人のオーナーさんともよく話しますが、結局スタッフがいれば売り上げは上がるし、辞めれば減る。この繰り返しなのです。

 

美容室で一番売り上げがあるスタッフというのは、いわばできる優秀なスタッフということになります。ということは、いずれ独立する可能性が高いですよね。

 

もしそのスタッフがいなくなった場合、一気に売り上げは下がってしまいます。しかも、そのスタッフが他のスタッフに慕わている存在だとしたら?一緒に独立と共に付いて行ってしまう可能性もありますよね?当然、近場であればお客様も付いていくと思うので、売り上げが一気に低下してしまいます。

 

これが原因で潰れてしまう美容室はたくさんあります。今まで順調だったのに、たった一人スタッフがいなくなるだけでお店が潰れてしまう可能性がある。これが美容室経営です。

 

これを防ぐには、多店舗展開やフランチャイズ経営が必要になるわけですが、大半の美容室オーナーはスタッフ問題に疲れ果てて多店舗展開を嫌がります。なんせ単純計算でもストレスは2倍です。

 

このような状況の美容室経営で、スタッフに必要以上の給料をあげるというのは、実際問題かなり厳しいと言えます。中には一人で売り上げを300万円出してしまうような人もいますが、そんなスーパースタイリストであれば給料に悩んでこのページを見たりはしないですよね。

 

 

あくまで大勢の一般的な美容師さんにとっては、給料に感んする悩みは必ずあるはずです。そこで、ではこのまま一生給料は上がらないのか?と言わればそうではありません。

美容師が自ら給料を上げる方法

このサイトでは美容師さんも副業をしましょう。と言ってきましたが(副業が一番手っ取り早く稼げる)あえて今回は美容師として給料を上げる方法を紹介します。

 

まず、美容師として給料を上げたければ「価値をつけろ」これが答えです。最初に言いましたが、美容師さんのカットの価値は1000円です。そして理美容合わせて全国に32万件(コンビニは6万件)と言われている中では、もはや美容師に価値はありません。

 

だからこそ、自分自身に価値をつけることがとても重要になってきます。では一体、どうやって価値をつけるのか?それが

「美容師×何か」

これを身につけることです。

 

わかり安く例に出すと

  • 美容師×中国語(外国語)
  • 美容師×小顔
  • 美容師×整体
  • 美容師×撮影スタジオ

 

このように、美容師×何かを身につけることがとても重要になってきます。これが自分の価値を上げることになります。いわゆる希少価値ですね。

 

もしあなたが外国語を喋れるとします。そしたら外国の留学生に対し営業をかけてお客様にしてしまう。更に、そこで日本語も教えてあげる。

 

小顔であれば、小顔エステに通っていたのに、美容室で小顔になれてしまう。しかも髪型でも小顔ヘアにしてくれる。かなりざっくりな説明ですが、これが美容室×何かになります。

 

このような美容室であれば、23万件あるうちのほんのわずかになると思います。つまり、希少価値が上がり、あなたに価値が生まれます。あなたしかできないことなので、値段をいくらにしてもやってほしい人はきてくれますね。

 

お客様を集客する方法

そんな簡単にいうけど、どうやってお客様を集客すればいいの?そう思いますよね。

 

そこで大事なのがSNSです。まず始めに言いますが、今の時代SNSは使えない。苦手という方は論外です。話になりません。

 

ですので、SNSを使う。使える前提で話していきますね。SNSで集客する最大の方法は、あなたの思いを伝えてファンになってくれる人をたくさん集めることです。

ファンの作り方については下記のページにまとめてありますのでご覧下さい。

 

ただ単にフォロワーをたくさん増やしても意味がありません。このSNSの最大の目的は「集客」することです。あなたに会いたい。あなたに担当してほしい。そう思われなければ、いくらフォロワーを集めても無駄になります。

 

そこであなたがSNS上ですることは、スタイルの発信ではありません。勿論スタイルを発信することも大事ですが、それよりもあなたの思いや考えなどをしっかり伝えていくことです(気持ち悪くならないように)。そして、あなたのプライベートをさらけ出していくことです。

 

ちなみにプライベートと言っても、本当の自分をさらけ出していく必要はありません。このあたりの話も、ファンを作る方法のページに記載してあります。

 

つまりまとめると

SNSで発信していくこと
  • 自分の思いや考えを伝える
  • ファンになってもらえるような投稿をする
  • スタイルだけでなく。プライベートもさらけ出す
  • SNS上のキャラで投稿していく

以上がとても重要になってきます。基本的に、キャラ設定にない投稿はしてはいけません。特に誰かをディスったり、否定的な意見はNGです。もしそ思ったとしてもしないようにしましょう。

 

全ては、自分のファンになってくれる人をどのように集客するか?この1点に集中して投稿するようにしましょう。

まとめ

今回は、美容師給料事情と、どうやったら給料を上げることができるのかをご紹介させて頂きました。

 

美容師という仕事に夢を見るのは勿論素敵なことですが、現実をみず、妄想の世界にいる人があまりにも多いような気がし、今回このような投稿をしました。

 

というのも、僕の所に相談にくる美容師さんで、将来不安だけどどうしたらいいかわからない。という人が本当に多いのです。美容師になったものの、このままどうしていいかわからないからとりあえず続けているけど……。

 

この状態では、絶対に何かが良い方向に変わることはありません。断言しますが、成功している人は自ら必死に考え行動した人だけです。

 

今回の話の中では厳しい言葉もあったかもしれませんが、基本的に大事なのは、給料を増やしたい。将来成功したい。そう思うのであれば、自分の価値を上げるための行動をするしかありません。

 

極端かもれませんが、自分の価値を上げるための行動以外はしない。これくらい極端な考えを持つ必要があります。テレビを見る時間は自分にとって価値を上げる行動か?ゲームをしている時間は必要なのか?これらを真剣に考えて行動することで、あなたの価値は気づいたら上がっていることだと思います。

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