美容師の共同経営は失敗する?おすすめしない理由を5つ紹介

いつかは美容師として独立したい。自分のお店を持ちたい。美容師であれば誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか?

 

ただ、独立するにしても資金もないし、失敗も怖いからどうしよう。仲の良い友達と一緒に共同経営にしようかな?そんなことを考えたこともあるかもしれませんね。

 

そこでこの記事では、美容師の共同経営に関するお話をしていきたいと思います。

 

この記事を読むとどうなる?
この記事を読むことで、共同経営に関する疑問や悩みが解決されます。自分も美容室オーナーとして様々な美容室を見てきましたが、そこから見えた問題点や解決策をお話したいと思います。

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美容室の共同経営は失敗する?

まず結論からお話すると、共同経営はおすすめしません。そしてかなりの確率で失敗することが多いです。

 

しかし現実は、共同経営しようと言う人が多いのが現状です。ではその理由は何故かというと

  • リスクを減らすことができるから
  • 独立資金が半分で済むから
  • 色々と協力しながらできるから

このような理由が多いですね。

 

確かにリスクを減らすことができたり、資金が半分で済む。協力しながらできると言う部分は良いですが、合わせてデメリットの部分も把握しておかなければなりません。

 

そこで、僕がなぜ共同経営をおすすめしないのかを紹介していきます。

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美容室の共同経営をおすすめしない理由はなに?

共同経営にはいくつものデメリットがあります。

  1. 利益が半分になる
  2. 揉め事が多くなる

 

上記のことが最大のリスクだと考えます。ではその理由を説明していきますね。

利益が半分になる

まずあなたは、何の為に独立したのか?と言う部分を考える必要があります。雇われの頃より給料が多く欲しい。自由になりたい。自分の思い通りの理想の美容室を作りたい。そのような思いがあるのではないでしょうか?

 

しかし共同経営した場合、当然ですが利益は折半になり、半分になってしまいます。その後の展開も見据たうえで、店舗を拡大していく予定であればそれでも問題ないかもしれませんが、1店舗しかやる予定がなければ共同経営は辞めるべきです。

 

そもそも美容室の利益率はかなり低いのが現状です。客単価をいくらに設定するのか?という部分や、家賃はいくらなのか?などの固定費に関係してきますが、利益はそこまで多くありません。

 

現在儲かっている美容室でも、多店舗展開。フィランチャイズ契約をすることで利益を伸ばしています。もし1店舗鹿やる予定ない。という方は、多少のリスクを背負ってでも共同経営にはしないことをお勧めします。

揉め事が多くなる

共同経営の場合、メリットももちろん沢山ありますが、最大のデメリットは意見が食い違うことによる揉め事の多さです。

 

というのも、共同経営だからと言って意識の高さややる気が一緒とは限りません。極端な話になるかもしれませんが、片方が指名100人いて、もう片方が50人しかいない。しかもその50人しか指名がいないスタッフは、空いている時間自由に過ごし、漫画を読んでいる。

 

しかし2人の給料は同じです。いかがでしょうか?共同経営の場合、このようなことが当たり前に起こります。2人共もちろんやる気はあるのですが、その意識の高さは異なります。

 

これは私の経験上ですが、オーナーとして働いている中で一番苦労するのが人に関してです。いくらやる気があると言っても、口だけだったりする人は沢山います。

 

勢いとノリで一緒に独立し、その後2人の関係が悪化する。仲が悪くなり、それがスタッフにも伝わっている。このような美容師つは完全に失敗します。

 

もし本当に共同経営するのであれば、何回も何回も2人で話し合い、意見を擦り合わせていき、一番大事なことはなんなのか?目標を達成するために必要な行動は何なのか?というのを決めておかなければなりません。

 

これがしっかり決めてあり、守ることができるのであれば共同経営しても問題ないかと思います。ただ口では簡単ですが、実際はかなり難しいことではあるというのは認識しておく必要があります。

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共同経営する場合にやるべきことは?

では万が一共同経営をするとなった場合ですが、どんなことを事前にしておく必要があるでしょうか?

 

これから話すことは、共同経営してからではなく、する前にしておく必要があります。

契約書をしっかり作っておく

いくら仲がよく信頼し合っているからと言っても、しっかりと契約書は作っておくようにしましょう。万が一、相方がもう共同経営は辞めたい。自分は抜けると言い出した場合、最悪なパターンになってしまいます。

 

その為、さまざなな決まりごとを決めた後は、契約書として必ず残しておくようにしましょう。これはある意味当たり前のことかもしれませんが、美容師さんはこの部分を曖昧にしている人が多くいます。

 

信頼しているから大丈夫。仲が良いから大丈夫。ではなく、兄弟と一緒に独立するとしても契約書は必要です。

 

ルールを決めておく

これも当たり前の話ですが、しっかりとルールは作っておきましょう。お客様のいない時間は何をするのか?目標はどこに設定するのか?

 

細かいことをしっかり決め、そのルール通りに行動することが絶対です。ここで少しお話ししておくと、美容師が独立して自由になれる。自分の好きなようにできる。そう考えるのは大きな間違いです。

 

むしろ自由なんてものは一切無くなります。もし自由になれるとしたら、完全に安定するか、もしくは何店舗も経営する経営者になるかです。ただ、こうなったらなったで自分の時間が増えると同様に、考えることも沢山出てきます。

 

つまりどんな立場になったとしても、人と関わる仕事である以上、完全な自由なんてものはありません。一人で独立し、一人で経営する美容室であれば話は別ですが。基本的には自由=自分の好き勝手にできる。ではなく、自由=自分一人で決断し行動することができる。これが正しいです。

 

共同で美容室を経営した時の成功事例

ここまで美容室の共同経営はおすすめしないと話してきましたが、成功している人ももちろん見ています。それが以下のパターンになります。

2人の仕事が完全に分業化している

個人的にこの方法であれば共同経営してもありかな?と思うのが、完全に2人作業が分業化されている場合です。

 

一人が美容師。もう一人が完全に経営側に回る。もしくは2人も美容師ではなく、完全に経営側に回る。この場合、2人の作業が違うので、揉め事は起きづらくなります。

 

こんな話をすると、必ずと言ってこういう人がいます。「仲は良いし、揉め事なんて絶対にない。やる気も同じくらいあるから共同経営にデメリットはない」。必ずこのように言われることがあります。

 

しかしこれは大きな間違いです。今まで自分はオーナーでもなんでもなく、最終的な責任は自分にはありませんでした。しかしオーナーになり、多額の借金をか抱えた状態では人は変わります。

 

これはある意味仕方ないことであり、オーナーになった途端、意識がガラリと代わり成長しようという人と、今までのスタンスを崩さずに行こうという人が必ずいます。

 

このようなことからも、完全に作業を分業化することでそのリスクを避けることができます。

 

夫婦での経営

これはまさに共同経営における最高の形です。ただし、離婚などしなければの条件付きにはなりますが…..。

 

夫婦の場合、共同経営と呼んでいいものかは微妙なところですが、目標が完全に一致している為成功しやすいです。ただ、なかなか思うようにいかない時などは美容室だけでなく夫婦間にも亀裂が入ってしまいます。

 

夫婦で経営するというのは、大きなメリットでもあり、同じくらいのデメリットがあるというのも理解しておかなければなりません。

美容室経営で共同経営のメリットはあるの?

美容室経営における共同経営のメリットですが、一番の魅力は資金が半分になることです。

 

これは言わなくてもわかると思いますが、一番のリスクはお金である為、そのリスクを減らすことができるというのは大きなメリットになるでしょう。

 

今まで散々デメリットの部分についてお話ししてきましたが、将来的に会社を大きくしたい。いろんな事業を展開したい。そのような思いがあり、2人の思いが完全に一致した状態で今まで話してきたことをクリアできるのであれば、共同経営はとても魅力的なものになります。

 

自分1人でできることは限界があります。その為、同じ経営者という立場で行動してくれる人がいるというのはとても魅力的です。資金が半分になること以上に、多くのことをこなしていくことができる為、店舗展開を考えている。会社を大きくしたい。

 

そのような思いがあるのであれば、スピード感も増してくる為、共同経営も良いのではないかと思います。しかし逆に、個人店でこの先やっていきたい。そう思うのであれば、絶対に1人で独立することをおすすめします。

 

 

まとめ

いかがでしたか?

 

今回は、美容室を作る際に共同経営はどうなのか?と言う話をしてきました。どんなビジネスも結局はリスクがあります。そのリスクを覚悟した上で独立するわけなので、個人的にはリスクを抑えて独立するよりも、覚悟を持って完全に一人でやるんだ。

 

くらいの気持ちで望んだ方が良いのではないかと思います。

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