あなたは美容室の数をご存知ですか?2019年現在、理美容合わせると、約23万件以上あると言われています。これはコンビニの6万件という数字をはるかに超えており、いかに美容室が多いかわかりますね。そして、現在の美容業界はと言うと、オーバーストア状態になり、雇用ができず、どんどん美容室が潰れているというのが現状です。
そこでこの記事では、「人が集まる美容室」をテーマに、スタッフが働きたいと思う美容室の条件て何?求人の問い合わせが絶えないサロンの秘密を紹介していきたいと思います。
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記事の内容こちら
美容師はどんなサロンを求めているの?働きたいと思える美容室は?
美容師はどんな美容室で働きたいと思っているのでしょうか?
例えば、現在美容学生が就職先を選ぶ基準として、最低の条件がこれだそうです
- 週休2日
- 給料最低20万円以上
- 社会保険完備
これが、今の美容学生が就職先に選ぶ最低基準だそうです。数年前には考えられませんよね。私が17年前に美容師になった頃では、考えられない条件です。
私が美容師になった頃は、休みは週1プラス2日。だいたい月の休みが月5〜6回。そのうち講習会や練習会、モデルハントなどでほとんどの休みは潰れます。
更に給料は15〜8万円位が基準です。アシスタントで新人として入社し、20万円以上もらえるなんてまずあり得ません。
ですが、今は時代が変わり、美容学生が就職するにはとても条件が良くなっています。しかし同時に、雇う側には厳しくなっているとも言えます。何も出来ない美容学生に技術や接客を教え、決して安くない給料を払う。
社会保険に加入し、休みは週休2日。それは雇う側としては当たり前のことかも知れませんが、今までの美容業界ではありえませんでした。
そんな美容業界が変革している中、働く側の意識は変わっています。では、美容師が求めている美容室とは一体どんなサロンなのでしょうか?
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美容師が就職先を選ぶポイントは?
求人難と言われる美容業界ですが、まさに今、求人が確保出来ず潰れてしまう美容室が沢山あります。そこで、美容師がどのような美容室を選んで働きたいと思うのかを知る必要があります。
教育環境が整っているかどうか
美容師にとって、自分が成長出来るかどうかは非常に重要なポイントです。しっかりとした教育環境があるかどうか。それはとても大事なポイントです。
美容師である以上、成長したい。上手くなりたいと思うのは当然のことです。確かに、早く帰れる美容室で働きたい。休みが多い方が良い。給料が沢山貰える美容室が良い。など、美容室を選ぶ理由は様々だとは思いますが、自分が成長出来る美容室で働きたいと思うのは誰もが同じですね。
教育環境が整っていない美容室では、なかなか成長することは難しいです。そのような美容室を好んで働きたいと思う美容師さんは
- 楽したい
- なるべく何も言われない美容室で働きたい。
- 練習したくない
- 自分のことだけを考えていたい
等のように、楽して美容師を続けたい人ばかりで、向上心があり、成長したいと思っている人はなかなか来ません。
つまり、求人はとれても、求めている人材が来るかはどうか分かりません。というより、まず来ません。
つまり、良い人材を確保したければ、「教育環境」を整えることがとても大切だと言うことです。美容師が成長出来る環境を用意し、スタッフのことを考えている美容室でなければ、これからの美容業界を生き残ることを難しいでしょう。
お店の立地や規模
美容師が美容室を選ぶ条件として、お店の立地や規模はとても重要です。都会だから良い。田舎だからダメ。大きな美容室はOKで小さな美容室はNGということはありません。
美容師によって働きたい環境は変わるため、全ての美容師をターゲットにすることは出来ませんが、自分の美容室の「売り」を最大限に考え、どのような美容師さんなら自分の美容室で働きたいと思うかどうかをかを考えなければなりません。
美容学生であれば、大きな有名サロンで働きたいと考えている人もいますが、中途採用の場合、憧れや理想よりも現実的な考えで就職先を探します。
立地が良い悪いに関わらず、自分の美容室は何が売りなのか?どんな特徴があるのかをしっかりアピールしていくことが大事になってきます。
美容室の雰囲気や人間関係
就職先を選ぶ上で一番大事なのが、美容室の雰囲気や人間関係です。
これは僕の話になりますが、表参道で働いていて美容室は最悪でした。と言うのも、毎日先輩の弁当を買いに行かされていました。買ってきたものが好みじゃないと、めちゃくちゃ怒られて再度買いに行かされるなど、美容師の仕事とは全く関係ないようなことまでやらされていました。
今は昔と違い、厳しくしすぎるとスタッフは辞めてしまいます。かと言って甘くして、なんでもかんでも楽にすれば良いと言うわけでもありません。
すごく難しい部分にはなりますが、とにかく話を聞いてあげることが大切です。30歳を超えている人からすると想像もつかないかもしれません。そんな甘い考えじゃやっていけないぞ。そう思うかもしれませんが、これが現実です。
今は目で見て覚えろではなく、手取り足取り教えてあげ、悩みがあればすぐに聞いいてあげること。「僕たちはあなたのことを見ていますよ。期待していますよ」と言う合図を出し続けなければなりません。
今の時代、特に若い美容師さんが求める美容室は「友達関係」のような美容室です。スタッフ同士が仲が良く、明るい美容室。これが今求められている形です。
美容室の経営方針・将来性
美容師を目指す人にとって、この会社はどのような方向に向かっているのか?将来的にどうなるのか?と言うのはとても気になる部分です。
これは美容室のコンセプトだったり、ミッションの部分にあたります。これがはっきりしていない美容室は、お客様もスタッフもなかなか集めることができません。
ちなみにこのコンセプトですが、スタッフは勿論のこと、お客様にも浸透していなければ意味がありません。この美容室はこんなサロンなんだよ。そう言ってもらえるくらい、しっかり浸透させていきましょう。
それが、美容室の経営の指針になり、将来性に繋がります。
ちなみに僕個人としての意見ですが、美容室がどうとかではなく、自分がどうなりたいかによって行動も変わる。と言うのが僕の本心です。会社に依存せずに自分のスキルを身につけてお客様に喜んで頂く。
これが僕は大事だと思います。
将来が考えられる美容室かどうか
この美容室で将来的にも働きたいか?一生働きたいと思える美容室かどうか?これはとても大切な部分になってきます。
正直に言って、美容師をしていて入社から美容師を引退するまで、ずっと同じ美容室で働くなんて人は本当にごく稀です。と言うかほぼいません。
しかし、もしスタッフに一生この美容室で働きたいです。そう言ってもらえる美容室を作ることができたらどうでしょうか?素晴らしいことですよね。
まさに美容室オーナーが目指していくべき部分であり、今いるスタッフがずっと働きたいと思ってくれている美容室であれば、自然と美容師さんは集まってくるはずです。
もしくは、美容師さんがいつか独立して自分のお店を持ちたいと思っているのだとしたら、協力してあげられる美容室であるようにしましょう。
労働条件
働く側からすると、どんな労働条件なのかはとても気になりますよね。
- 給料
- 休み
- 労働時間
- 有給
- 教育環境
等、たくさんの条件があるはずです。そんな中、全ての美容師を満足させられるような条件を出すことは実質不可能です。週休2日で11時〜17時出勤で給料100万円なんてのはありえないわけです。
ただ冒頭で紹介したように、美容学生の条件ですらかなり厳しくなってきています。中途採用となれば、一番は給料面ではないでしょうか?
そうなると、ある程度お客様の数を担当してもらうか?もしくは高単価の設定でやるかしかありません。正直美容師で稼げるかどうかは、美容室と言うよりも美容師の腕にかかっています。
求人を出す際は、良い条件を提示すればスタッフは集まるが、お店の経営は苦しくなる。そしてお金に惹かれてきた美容師はあまり良い美容師はいません。(全員と言うわけではありませんんが)
ですので、一番はやはり自分の美容室が求めているスタッフを雇うことです。求人には、お金の面を一番にアピールするのではなく、美容室の売りやコンセプをしっかりアピールしていきましょう。
※但し、いくら良いアピールをしたからと言っても、労働城条件が他者と比べてあまりにも見劣りするような内容であれば、人を集めることはできません。
まとめ
美容室ですが、毎年出店する数も多ければ、閉店していく数もとても多いです。
正直な話、今独立するメリットはあるのか?と聞かれたら、正直な話あまりおすすめはしません。それくらい苦しいのが美容室経営です。
もしあなたがこれから美容室をOPENしたいと考えているのであれば、いきなり独立するのではなく、まずは自分のファンを1000人つけてください。そうすれば間違いなく成功します。
そして今現在美容室を運営している方であれば、必ずSNSをやってください。これがあなたが成功するための条件です。
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