先日、「理容室・美容室」の倒産が過去最多を更新。というニュースが報じられていました。今後、独立をしようと考えている人や、現在独立している美容室経営者にとってはとても心配なニュースですね。
そこでこの記事では、何故美容室や理容室の倒産が増えているのか?今後独立しても大丈夫?失敗しない為の独立方法あるの?ということで紹介していきたいと思います。
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記事の内容こちら
美容室・理容室の倒産が多い理由は何?
ここ近年、美容室や理容室の倒産が増えているとの事です。私自身の周りでも、数年前までは順調だった美容室がどんどん倒産しています。
では、何故このような状態になってしまったのでしょうか?
答えは美容室の数が増えすぎている事。人口の減少や高齢者の増加。美容師の減少です。
美容室の数が多すぎる
現在、30半ば~40代半ばの世代の美容師さんは、美容師ブーム全盛期だった人達です。美容師がテレビに出演したりドラマになるなど、話題性もすごく多かった為、美容師を目指していた人も沢山いました。
その為、美容師ブーム時代に美容師になった人達が、一気に独立しているというのが、店舗が増えすぎてる原因の1つに挙げられます。ついでに、美容師は独立しないと稼げないというのが最も大きな原因の一つだと思われます。
美容師=独立しないと稼げないと誰もが思っており、ほとんどの美容師さんが独立する為、オーバーストア状態になり自らの首を絞めている状態になっています。
人口の減少や高齢化
人口の減少や高齢化に関して言えば、影響は美容室だけではありません。まさに日本としての社会問題ですね。当然、人口が減り高齢者が増えれば、これからのビジネスの大半は縮小。もしくは倒産に追い込まれる企業は増えてくるのではないでしょうか?
この部分に関して美容師ができる事と言えば、お年寄りをターゲットに訪問美容を取り入れたり、他の美容室にはない付加価値を提供していくことが重要ではないでしょうか。
美容師の減少
先程紹介した美容師ブームの時であれば、美容師になりたいという人は腐るほどいました。むしろ、美容学校には人が溢れ、倍率も高かったです。
しかし今はどうでしょうか?美容師になりたい人の数は激減し、美容学校への入学希望者も減っているようです。私が美容師を目指した頃は、将来なりたい職業ランキングの、上位3位以内には毎回「美容師」がランクインしていました。
しかし今では完全なるランク外。もしろ付き合ってはいけない仕事(3B)とまで呼ばれる始末です。
※3Bとは、「美容師」「バーテンダー」「バンドマン」を指す
このような状況から、美容師とお客様の数は減る。しかし美容室の数は増える。どう考えても悪循環ですよね。まさにこれが、美容室・理容室の倒産が多い理由だと言えます。
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これから美容師が独立しても大丈夫?
これから独立を目指しているという美容師さんも多いはずです。現に毎年出店の数は増え続けています。しかし、まずはひとまず落ち着いて考えて下さい。本当に美容室を出店しても大丈夫?独立が最善の策ですか?という事を。
もちろん、夢である独立をしたいのはわかります。しかし、それでいいのか?まずはそこをしっかり考えて下さい。
個人的な感想としては、「独立をしても大丈夫」という意見と、「独立しない方が良い」と言う意見があります。どちらにせよ、しっかりとした計画と戦略は必要不可欠だという事です。
独立しても大丈夫な人はどんな美容師さん?
顧客がしっかりいる状態で、資金に余裕がある状態。更に、美容師としてではなく、経営者としてしっかりとした計画を持っている人。
美容師としてではなく、経営者としてどこまでお店を見ることができるのか?これが非常に大切だと言えます。
独立しない方がよい人はどんな美容師さん?
美容師さんの中で話を聞いていると、「え?それ妄想ですよね?」と思う人が沢山います。しっかりとした計画ではなく、自分の頭の中で思い描いた妄想で事業プランを立てている人が多くいますが、確実に失敗します。
まずは美容師である前に、本当の経営者になれるかがポイントです。その為に、経営者としての勉強をする必要があります。失敗しないために、確実に勝てる方法で勝負する。これが経営です。
何となくや運。妄想に任せてしまうのはNGです。その為にも、まずは経営の勉強をしっかり今のうちからしておきましょう。
独立する際に失敗しない為の方法とは?
せっかく独立するなら、絶対に失敗したくはないですよね?ということで、失敗しない為に絶対押さえておきたいポイントを2つ紹介します。それが「新規集客」と「スタッフの雇用」です。
新規集客ができない美容室は潰れる
現在沢山のお客様がいたとしても、新規集客ができなければいずれお客様の数は減っていきます。技術的にも気に入っているし、接客もお店の雰囲気も大好き。しかし、結婚や転勤に引っ越しなど、どうしようもない場合があります。
もしあなたの美容室が、現在新規集客ができていないのであれば、マズい状態だと言えるでしょう。経営者であるあなたの仕事は、既存のお客様を満足させることはもちろんのこといかに新規客を獲得するのか?それが最も大切になります。
スタッフの雇用ができない美容室は潰れる
一人で経営している美容室は当てはまりませんが、人を雇う前提で独立した場合、いかにしてスタッフを採用するかが大きなポイントとなります。
今の時代、なかなかスタッフは入って来てくれません。例え今は売り上げが順調でも、もしスタッフが妊娠したら?独立したら?一気に売り上げが下がってしまいます。
下手したら赤字なんてことにもなり兼ねません。そうならない為にも、スタッフが辞めない環境を作り、満足して働いてくれる美容室をつくつること。そして、他の店を辞めてでも働きたいと思わせるような美容室にすることが大切です。
究極ですが、新規客が沢山来てくれ、スタッフが増え続ける美容室を経営することができれば、潰れる可能性は絶対にありえません。
美容室・理容室倒産問題まとめ
いかがでしたか?
今回は美容室の独立に関し、何故倒産してしまうのか?潰れないようにするにはどうすればいいのかを紹介させて頂きました。
これから益々厳しくなることが予測される美容業界ですが、自分だけは大丈夫なんて思わず、しっかりとした計画を立てる事。独立を目指していたり、現在独立している人は、経営者としての勉強もしっかりしておくことをオススメします。
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